2009.06.30

2009.06.30

以前深夜(というか朝方)までかかってしまった仕事の後、何気なくテレビをつけたらwowowで蜷川実花監督の『さくらん』を放映していたので、思わず最後まで観てしまいました。この映画は映画館でも観たことがあって今回2回目なのですが、やっぱり『豪華なPV』くらいの印象しか感じられませんでした。原作が安野さんの漫画の実写化、といえばそれまでですが、それにしたって内容があまりにも薄い。まぁ原作も割合ポップな物語だし、その点は忠実に描いたのかな?という感じですが、やはり漫画のほうが何倍にも面白いし、あえて映画にする意味とかあったのかしらん?という感想しか持てないのですよね。しかしさすがは色の魔術師?蜷川さんならではの映像の美しい事!それだけでも楽しめるかなって感じでした。という訳で内容が薄い花魁映画とは対照的な五社監督の名作『吉原炎上』が無性に観たくなってレンタルしてきました。うーん、やはり内容が濃密で素晴らしい!!花魁小花の凄まじいシーンも何度観ても色あせず、制作から20年以上経った今現在でも強烈なインパクトを与える映画でした。ふー...欲求不満が少し解消されました。よかったです。そういえば初めて気がついたのですが、緒形拳さんも出演されていたのですね。少しだけの出演時間ですが、なんともいえない演技をされていて『うわー素敵』と思ってしまいました。

映画つながりで、思わずアマゾンで買ってしまったDVD、キューブリックの『時計仕掛けのオレンジ』、『アマデウス/ディレクターズカット版』、P・グリーナウェイの『ZOO』の3本。前者2本はワーナーから新装版?で出たもの。『時計じかけ~』はレーザーディスク(泣)を持っていて、『アマデウス』は普通版DVDは持っていたのでちょっと迷ったのですが、やっぱりDVDで持っていたいなぁ、という事で購入。レビューではワーナーの商法に賛否両論あるようですが、まぁ取りあえず。『ZOO』は高校生の頃から大好きな作品で、特にM・ナイマンによる執拗までに反復する曲の数々の素晴らしい事!!それだけでもああ!快感!!な映画なのです。割と大満足な買い物でした。