2009.11.08

2009.11.08

先日のこととなりますが、上野国立博物館まで『皇室の名宝展/第1期』を観に行ってきました。

皇室ゆかりのものを始め、宮内庁所蔵の名品の数々が鑑賞出来るこの展示ですが、1期の目玉はなんといっても伊藤若沖の大作『動植綵絵』全30幅の展示!!こりゃあ観るしかないでしょう!!という事で相当混んでいる事を覚悟で行ったのですが、平日の入館時間ギリギリに着いた為かさほどひどい混みようではなく、ストレス少なめで鑑賞することが出来ました。いや!もうすごい!の一言。生の迫力はやっぱり素晴らしいです。執拗なまでの細密描写、生物達や樹木、花の美しい形や色合い、独特の構図...あまりにも圧倒的で息苦しさを覚えるほど。一通り全会場を回ってもう一度若沖部屋?に戻り、閉館ギリギリまで堪能しつくしました。いや!大満足!

ところで『おお!これは盲点だった!』と思ったのが、お客さんの中で何人かが双眼鏡を持参して若沖の絵を鑑賞していた事。作品はガラスを隔てて鑑賞するので、若沖のような細密描写の作品だと肉眼ではやはり限界があるのですよね。見たところ双眼鏡の皆さんは画学生(古い?)のような方達ばかりだったので、技法を勉強するべく持参されたのでしょうけれど、ガラスに顔を押しつけて鑑賞していた私は思わずお借りしたくなりました。残念ながら若沖の作品展示期間である1期は終了してしまいましたが、プライスコレクションのように海外にいっている作品ではないので今後も鑑賞出来る機会はあると思います。(普段は宮内庁三の丸尚蔵館で観ることが出来るのかな?)ご興味のある方は一度は鑑賞してみたらいかがでしょうか。