2003.09.08

2003.09.08

先週土曜日NHKにて解剖学者の養老孟司さんの特集を見た。島田雅彦さんの著作本から養老さんの事を知り、それからとても興味深い人物になり東大の解剖学教室まで見学しに行こうと思った程。最近は『バカの壁』という新書がベストセラーになり、気になりつつも『今話題の○○!』とか『○○人気急上昇!』のような物事に対して微妙に拒否反応と気恥ずかしさをおぼえてしまうイヤミな性格の私なので、ブームが収まってからでイイヤと思っていたのですが、この番組を見て『やっぱり買おうー』と思いました。物事単純に考えなきゃね。
それと昨日ついに買った高野文子さんの漫画『るきさん』。友達が好きだった事もあり、10代の頃からずぅぅぅぅっと気になっていた漫画なのですが、当時は何が面白いんだろう??と思うような内容や絵柄で、気になりつつもずっとほっておいた作品です。でも今見たらこれがまた!すっごく面白いー!絵柄もとても洗練された線で描かれてるし、色合いも素晴らしい!(オールカラーです)内容は主人公の女性「るきさん」のとりたてて派手な物事が起こる事もなく徒然なるままシンプルに暮らしている日常生活が徒然に描かれているだけ。Hanako誌上で88年から連載されていたものらしいのですが、当時私は16~7歳。10代のコドモが分かるはずもないわなーと思いつつ(私だけか?)、こんな素晴らしい作品を今迄読んでいなかったなんてー!とほんのり後悔。でもようやくこの作品を理解できるようになって歳を取るのも案外悪くないかもね~とちょっと嬉しかった日でもあり、教訓『気になっているものはなんでも即効試すべし!』を得た日でもありました。(笑)
追記:でも10代でこの作品の良さが分かる友達はスゴイと思った。私は人生回り道したかなぁ?と(大袈裟)思う。
追記2:『るきさん』はちくま文庫から出版されてます。